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大阪の新たな挑戦「OSAKA FOOD LAB」
-総合不動産デベロッパーが生み出す食の未来-

2025.03.31 Mon

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「食の街・大阪」に新たな風を吹き込む場所があります。それが、阪急阪神不動産(阪急電鉄の業務代行者)が手がけるOSAKA FOOD LABです。不動産デベロッパーが都市開発の枠を超えて“食”をテーマに仕掛けるこのプロジェクトは、多彩な食のクリエイターが集い、斬新なアイデアや挑戦が次々と形になっています。
そこで生まれた新たな食の体験が、多くの人々を惹きつけ、感動や驚きを提供しています。今日はそんなOSAKA FOOD LABの前線で挑戦を続ける3名にお話を伺いました。

INDEX

左から小城さん、村上さん、大谷さん

都市マネジメント事業部
大谷 文人さん
村上 昌隆さん
小城 美緒さん

 食の実験場-OSAKA FOOD LABの誕生

2024年11月「WORLD FOOD MARKET series INDIA」

大谷さん
梅田のまちづくりにおいて、新たな都市の魅力を創出するために、"食"を切り口とした取り組みができないかと考えました。そのなかで、大阪の食べ物を単に提供するだけでなく、食に関わる"人"にフォーカスを当てた、梅田ならではの取り組みを模索していました。
その過程で、「日本にはフードインキュベーターが存在せず、挑戦できる場や支援が不足している」という課題に気づきました。そこで、"食 × 人 × チャレンジできる街"という視点から、「食の実験場」をコンセプトに掲げ、2018年に「OSAKA FOOD LAB」を設立しました。

※フードインキュベーター
食に関連する新しいビジネスやアイデアを育成・支援するための施設やプログラム。料理人や食品関連のスタートアップが集まり、技術や知識を共有しながら、新たな食文化の創造を目指す。

 食の可能性を広げる挑戦 フードプレゼンテーション

2024年11月「WORLD FOOD MARKET series INDIA」トークショー"日式インド~日本人ならではのスパイス使い~

村上さん
2025年大阪・関西万博に向けて、世界各地の食と文化を紹介するシリーズ企画「WORLD FOOD MARKET」を開催(2022年度以降、年度毎にテーマを変えて開催)しています。

この活動を通じて、さまざまな国と連携した食文化の発信を行うユニークフードイベントを開催し、大阪の食文化を発信するとともに、料理人・食関連従事者の接点増強を目指しています。

第1回「アフリカ」の参加人数は2日間で約1,700人、出店数は11店舗。来場者からは「アフリカの食を初めて知った。今後もさまざまな国について、食など生活に身近なものから取り上げてもらえると嬉しい。」等、新しい文化・価値観に触れられる点を評価いただきました。また出店者からも「自分たちでは発想することはなかった "アフリカ"に挑戦する機会をもらえたのは貴重な体験だった」と、この企画ならではの食のチャレンジを評価する声をいただきました。

第2回「スペイン」の参加人数は2日間で約3,400人、出店数は11店舗。来場者からは「ここに来ると、普段できない体験ができて嬉しい」「有名店が集結していて最高」と第1回に続き満足いただく声を多数いただきました。出店者からも出店者同士の交流での刺激をはじめ、次回開催を期待する声が多数寄せられ、主催する立場の私たちも、当イベントに将来的な可能性を感じています。

2022年9月「WORLD FOOD MARKET ~series AFRIKA~」

「WORLD FOOD MARKET」をきっかけに、出店者が自ら主催者となり、クラフトビールイベント「World Beer Gate」を立ち上げました。他の出店者も協力し、同イベントへの出店や、当社が主催していた他のイベントの引き継ぎを行い、新たな開催に向けた意見交換を続けています。
また、出店者の声掛けによりフードプレゼンテーションに来場した若手シェフ達が取り組みに感化され、「焼酎ナニワンダフル」「酒庭」といった若手主催のユニークなイベントも開催されています。

2024年6月「World Beer Gate」

大阪の食文化の発信とともに、海外のさまざまな食文化を体験できる場を創出することで、国内外の先進的な取り組みに挑もうとする食のクリエイターを呼込み、刺激や交流を通して各々の想いを実現に向けて後押しできると考えています。また、活動をきっかけに、OSAKA FOOD LABに関心を持ったシェフ・飲食事業者等を巻き込んでいき、"チャレンジ支援"に繋げています。

 一流のチャレンジャーが集い共創する場 チャレンジ支援

2023年8月「焼酎ナニワンダフル」

小城さん
食のチャレンジ性が高いイベント企画に対しては、単なるスペース貸しに留まらず、実現にむけて企画・運営・告知等の支援を行うことで、OSAKA FOOD LABが「"食の国際交流拠点"として、一流のチャレンジャーが集い、共創する場」として評価を高められるようなブランディングを図っています。

設立以来、食で起業したい人たちを支援する「育成プログラム」を行ってきました。5年間で17組が卒業し、うち8組が起業・開業等その後の展開に繋がっています。一方で、これまでOSAKA FOOD LABで接点を構築してきた関係者から空間全体を活用したイベント等の実施について、企画・運営について相談を受ける機会が増えてきたことから、2024年度以降、新たな取り組みとして実施することに至りました。

また大阪で人気上昇中の若手シェフ9人が「能登を支援するイベントをしたい」と一念発起し実施した初の大型イベント「大阪一丸 能登半島地震復興支援イベント」では、彼らにとっても店外でのイベントが初であったことから、実現に向けた基礎知識やノウハウの伝授、チャリティイベントならではの難しさがありました。それでも、このプロジェクトに対する参加者一人ひとりの熱い思いや力が集まった結果、売上や当日集まった募金をシェフたちから被災地に寄付することができました。

さらに多くの刺激や交流を生み出すべく、個人への支援から、空間全体を活用した独特のチャレンジがひしめくオリジナルマーケットの場へと移行しています。

 支援から共創へ

2023年11月「WORLD FOOD MARKET series SPAIN ~Barcelona Meets Osaka~」

大谷さん
OSAKA FOOD LABは単なる施設ではありません。ここで得られる刺激と交流が、挑戦者たちを次なるステージへと導いています。
若手シェフが発案したイベントや、過去の参加者同士が意気投合して新たなプロジェクトを生み出すなど、OSAKA FOOD LABは人と人を結びつけることで、体験の希少性ひいては街の魅力をさらに高める場となっています。

2025年3月21日にグラングリーン大阪に開業した「タイムアウトマーケット大阪」との連携等も通じて、阪急中津高架下を「"食の国際交流拠点"として一流のチャレンジャーが集い、共創する場づくり」を目指していきます。

プロジェクトを進める中で、予期せぬ課題や苦労はつきものです。
それでも、一流のシェフや飲食事業者の皆様と共に歩む中で、挑戦する精神が一層強まったことがとても印象に残っていますし、我々阪急阪神不動産の思いは、梅田という街全体の発展につながっていると信じています。

※タイムアウトマーケット大阪とは・・・
タイムアウトマーケット大阪は、2025年3月21日にグラングリーン大阪で開業したフードマーケット。約3,000㎡のスペースに関西の厳選レストラン17店舗と2つのバーが出店し、地域の食文化を楽しめます。タイムアウトマーケットは、ロンドン発祥のシティガイド「Time Out」の編集者監修で、北欧主要都市やドバイをはじめその都市の厳選されたシェフやレストラン、ユニークな文化を一つ屋根の下で体験できるフードマーケット。
大阪はアジア初進出となります。

タイムアウトマーケット大阪 https://www.instagram.com/timeoutmarketosaka/

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