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「ひと、つながりの街へ。」を現場で体現する、入社4年目社員のまちづくり

2025.10.20 Mon

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「ひと、つながりの街へ。」

当社が2025年に掲げたこのコミュニケーションスローガンには、まちづくりを通じて「人と人」「人と街」をつなぎ、住む、働く、遊ぶといった日常を豊かにしていく――そんな未来への想いが込められています。
この言葉は、社員の仕事や姿勢の中にも、以前から自然と根付いていた価値観でもあります。
今回は、まちづくりの最前線で奮闘する入社4年目の若手社員に、日々の仕事の中で感じる“つながり”や、スローガンに込められた想いをどう現場で体現しているのか伺いました。

-岩崎 羽衣さん(写真左)
2022年入社
首都圏まち再生事業部 再開発・建替えグループ
入社後、関西のマンション販売の部署に配属。翌年より現所属部署に異動。住宅部門の再開発・建替え案件の事業推進、新規案件の事業参画機会創出を行っている。

-間瀨 智紀さん(写真右)
2022年入社
開発推進部 開発グループ
入社直後より現部署に配属。非住宅部門(オフィス、商業施設、物流施設、その他)の新築、建替事業において、設計監修やサービス企画の立案のほか、収支やスケジュールの管理、担当物件に関連する事業者や関係機関、行政や地域住民との調整業務を担当。

INDEX

 阪急阪神不動産を志望したきっかけ

――総合不動産デベロッパーの中でも阪急阪神不動産を志望した理由を教えてください
-岩崎さん

私は、いわゆるニュータウンで生まれ育ったのですが、その「創られた街」の住みやすさや利便性などを日頃から感じていて、いつしか、将来はそれを創り出す立場になりたいと思うようになりました。

それで当社を選んだのですが、大きな決め手となったのは「個人を尊重する姿勢」が他社より強く感じられたことでした。
コロナ禍での就職活動だったこともあり、採用面接時にWEBや電話での細やかなフォローがあっただけでなく、私と境遇が似ていてロールモデルになるような先輩社員の紹介、さらには学生時代に取り組んでおくと良いことについてのアドバイスなど、一個人に寄り添う真摯な対応が印象に残っています。
こうした社員一人ひとりを大切にする温かさと穏やかさのある社風が安心感につながりました。

-間瀨さん
私はもともと街を見るのが好きで、小学生の頃から祖父母との旅行や自分が住む街の商業施設に買い物に行く中で、街中の大きな建物にも興味を持つようになりました。

それで総合不動産デベロッパーを志望したのですが、当社を選んだ理由は、「エリアのシンボルになる建物を持っている」「街のシンボルになる建物が、その街での暮らし方や文化を色濃く表現している」という2つが、他社には追随できない部分だと感じたからです。
この会社でいろいろな街を活性化していきたいと考えました。

 現場で実感する「ひと、つながり」

――「ひと、つながりの街へ。」このスローガンを初めて聞いたとき、どんな印象を持ちましたか?
-岩崎さん

「人」、つまりお客さまや従業員を大切にする当社の姿勢がよく表現されたスローガンという印象を受けました。
お客さまを第一に考えているだけでなく、社員のこともしっかり考えている、「人ファースト」な姿勢が伝わってきます。

また、鉄道事業を母体とし、多種多様なコンテンツを有している阪急阪神ホールディングスグループのデベロッパーである当社ならではの「沿線にお住まいの方や、鉄道を利用される方はもちろん、関西・首都圏問わずグループのコンテンツをご利用いただいている全員がお客さま」という思想が色濃く表されていると感じました。

-間瀨さん
「自分が初めて梅田に来た時の印象そのものだ」と親しみを覚えました。
東京は街によって年齢層や職業に一定の特色があると感じていましたが、梅田はビジネスパーソンから買い物客、学生、ご年配の方まで、多くの方が集まっていて、すごく多様性がある街だと思ったんです。

当社は梅田の開発に長く関わっていて、昨年先行まちびらきした「グラングリーン大阪」※もその一つです。
駅前に子どもも遊べる公園ができ、にぎやかな都市空間の中に新しい年齢層とのつながりが生まれていて、それがまたすごく梅田らしいなと感じます。

多様な人が集まって、自然につながっていく。そういうまちづくりを目指してきた会社なんだなと、スローガンを聞いて改めて実感しました。

※グラングリーン大阪は9社による共同開発事業です。

――日々の仕事や社内での経験を通じて、このスローガンを実感する場面はありますか?
-岩崎さん
住宅を軸とする再開発やマンションの建替え事業を進める際は、対象となる土地建物やマンションの部屋などを所有されている権利者さまと、個別面談や説明会などを行います。
個々の権利者さまのご事情に合わせた対応を惜しまないのが当社の特徴だと感じるとともに、スローガンの意味を実感する瞬間です。

再開発事業で権利者さまとお会いするのは理事会時が中心ですが、地域の神社で開催される例大祭などの季節行事でお神輿を担いだり、エリアマネジメントのイベントに参加したりすることも。
こうした普段とは違う交流があると関係がより深まり、「人と人がつながる」ということの大切さを改めて感じます。


また、社内でも「お客さま第一の姿勢」が根付いていると思います。
印象的だったのは、入社当時、マンション販売の現場でベテラン社員の方から言われた「単に売れれば良いのではなく、良いものを、一番良いタイミングで、必要としているお客さまにご案内するのが最も大切」という言葉。
お客さまのことを第一に考える文化が、現場にも浸透していることを肌で感じました。

-間瀨さん
人とのつながりの重要性は、日々の業務の中で強く感じています。行政の方や社内外の関係者と協力してまちづくりを進める場面では、スローガンを思い出すことがよくあります。

特に行政の方とお仕事をさせていただいた時には、さまざまな人が利用することを想定した深い視点があるからこそ安全な公共空間ができ、建物と建物、人と人がつながるんだと感じました。

私は、今後の当社オフィスを検討する分科会に参加しており、従業員の皆さんへのヒアリングや、他社のオフィスを見学させていただく機会があります。
こうした社内外におけるコミュニケーションやつながりを通じて、思いがけないアイデアや意見に触れることができ、同時に自分の働き方や当社の風土を見つめ直すきっかけにもなります。

社内では、「地域に住まう方と向き合う気持ち」が根付いていると感じます。
意思決定や事業計画において、周辺への影響や丁寧な対応を意識する姿勢は、ベテランから若手までどの社員も共通しています。

――「ひと、つながり」の仕事だからこその大変さや、その中で大切にしていることはありますか?
-岩崎さん
再開発や建替えの現場では、しばしば権利者さまの間で賛否が分かれる場面もあり、その際、双方のご意向を伺いながらの合意形成は、やはり一筋縄ではいかないと感じます。
ただ、皆さまと対話を重ねる中で、それまで表に出てこなかった本音や深いところにあったご不安、将来への期待を打ち明けてくださる方もいらっしゃいます。
だからこそ、一つひとつの会話を大切にすることが欠かせません。

諸先輩方からさまざまな経験談を聞き、マインド面や必要知識をインプットしてより良い関わり方ができるよう、日々勉強中です。

また、業務で大切にしているのは、「権利者さまとともにこれからの未来を創っていく」という緊張感です。
一人ひとり、住み慣れた住まいや大切にしてきた土地建物には思い入れが詰まっています。
権利者さまと当社とが一丸となって、老朽化や安全面などの課題を解決することで将来的な資産価値を向上させるとともに、単なるマンション建設ではなく皆さまの思いを形にするのが再開発や建替えの使命だと考えています。

-間瀨さん
今はオフィスビルの建替えを1件、物流施設を2件担当しています。
空間の使い方や内装のデザインなど、ご利用者さまの視点を踏まえた細やかな検討が求められる場面も多く、設計会社や施工会社と意見を交わしながら進めています。
一方で、長期にわたる事業とはいえ、関わる人が多いため、スピード感を持った判断や指示が必要になる場面もあります。
リスクや周囲への影響を考慮しながら、最適な判断を下す難しさを日々感じています。

大切にしているのは、設計会社や施工会社の方とフラットな立ち位置で会話することです。
単にデベロッパーとして指示をするのではなく、関わっている全員がその街の未来を楽しんで描け、遠慮なく議論し合える関係性を維持することで、持続可能な事業環境づくりに貢献したいと考えています。

 異なる立場でのまちづくり

――お互いの話を聞いて、それぞれの立場でのまちづくりに違いや共通点を感じたことはありますか?
-岩崎さん
間瀨さんが所属している部門では、空間の使い方や内装のデザインまで含めて検討していることを知り、違いを実感しました。
私の部署では主に用地取得や事業計画の立案を担当していて、住宅の設備や仕様などの詳細な計画は別部門が担っています。
業務の視点や関わるフェーズが異なることで、同じまちづくりでも見えているものが違うなと感じました。

一方で、最終的に使っていただく方がどう感じるかを大切にする姿勢は、住宅でも商業施設やオフィスなどでも共通している点です。
住みやすさや使いやすさを考えること、そして新しい建物が街にどんなにぎわいをもたらすかを想像しながら進める点は、どちらの立場でも変わらないまちづくりの本質だと思います。

-間瀨さん
岩崎さんは開発に着手するまで権利者さまとの調整に苦労していると聞き、私の担当案件では、開発が決定している一つの大きな敷地の中でデベロッパーとしての意見を打ち出す立場にあるので、その違いを感じました。

逆に共通点を感じる場面としては、地域の方を想う気持ちの部分です。
どうしたらその場所を使う方々にとって、充実した生活と新しい体験を提供できるかを日々考え続けている姿勢も、共通する当社らしさじゃないかなと思います。

―これまでの経験を通じて、いつか創ってみたい"ひと、つながりの街"のイメージがあれば教えてください。
-岩崎さん
ありきたりではなく、その街ならではの特色が感じられる、個性のある街をつくっていけたらと思います。
また、誰もが気軽に立ち寄り、思い思いの過ごし方ができる場所や空間があることで、世代や背景の違う人たちが自然と集うような、そんな一人ひとりにとって"居場所"であり、そこから"つながり"が生まれる街に魅力を感じます。

-間瀨さん
同感です。
もし「その街でどんな生活を送ることができて、人生がどう豊かになるのか」という生活イメージが魅力となる街を創れたら、他の都市や地方からも人を呼び込めると思います。
そのためには街全体をブランディングしていくような充実した施設や地域環境づくりをするとともに、パーソナルな生活に寄り添った視点も欠かせないと考えています。

 まちづくりに興味がある就活生の方へ

――まちづくりに興味がある就活生の方に向けて、ひとことメッセージをお願いします。
-岩崎さん
まちづくりは10年、20年という長期戦です。合意形成や行政との協議など、地道な積み重ねが続く中で、粘り強く向き合えるかが大事だと思います。
私自身は、「こういう街を創りたい」という思いがモチベーションになっていて、日々目の前の小さなハードルを越えていくことにやりがいを感じています。
首都圏では、当社の関西での基盤を活かしながら精力的に新しい挑戦が進んでいて、そうしたフィールドの中で、まちづくりに粘り強く向き合える方と一緒に働けたら嬉しいです。

-間瀨さん
まちづくりの仕事は、一つの計画に対して多くの関係者と向き合い、さまざまな視点を持って進めていくことが求められます。
当社は、物件ごとに個性やこだわりがあり、幅広い経験ができる会社です。いろいろなことを吸収しながら、自分の視点を活かして働きたい人には、きっと面白い環境だと思います。

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